01/9/17(月)

これはあくまでウワサに過ぎず、ウワサというのはどこまでも無責任なものなのだから、こんな時期にはウワサをどう扱うのかとても難しいところなのだが、アメリカではアラブ系の人たちへの嫌がらせや暴力が頻発していて、それがあまりに酷いので、報道はそれを伝えるのをかなり抑えている、ということだそうだ。このウワサに説得力を与えてしまっているのは、恐らく、テレビなどで報道されている、ほとんど狂信的と言っていいくらいにアメリカが「一つ」になってしまっている様子なのだと思う。しかしこれは勿論アメリカだけの問題ではない。アメリカと共に戦争を始めてしまう以上、日本だって当然テロの対象になる訳だし、もし幸運にもテロ行為が行われることがなかったとしても、「テロの対象となり得る」という言説が流布すれば(「危機管理」という言葉が大好きな鬱陶しいオヤジたちの生き生きとした表情が目に浮かぶ)、日本でも同様の事が起こる可能性は充分にあるのだ。なにしろ、破防法によってすっかり弱体化したオウムに対してさえ、いろいろと信じられないこと(例えば、オウムの子供の受け入れを「公立」の義務教育機関が拒否するという事が、すんなりと通ってしまったりする)が行われてしまう「日本」と言う場所であるのだ。

多分これから、「嫌なこと」が随分と起こるのだろうと思うと、全く気が滅入ってしまうのだが、ぼくのこのような考えが、1人よがりで先走った間抜けの「杞憂」であればいいと思う。