●神楽坂のアユミギャラリー(http://www.ayumi-g.com/index.shtml)で、井上実・展(http://www.ayumi-g.com/ex05/0534.html)。その前に、吉祥寺のA-things(http://athings.exblog.jp/)の、井上実・展も、もう一度観に行った。(A-thingでの展示は、「好評につき会期延長」だそうで、アユミ・ギャラリーの展覧会が終わる10月5日までやっている。美術の展覧会で「好評につき会期延長」なんてはじめて聞いた。とてもうらやましい。)今日は時間がないので簡単にしか書けないけど、この二つの展覧会を比べると、過去の作品からチョイスされたA-thingに展示してある作品の方が、パッと見の見栄えや完成度という点では優れているように見えるのだが、最新作(ほとんどの作品が、ここ三ヶ月で製作されたそうだ)を展示してあるアユミ・ギャラリーの作品の方が、空間の扱い方という意味で、より過激なっているというか、果敢な挑戦をしているように思う。ここで空間の扱い方というのは、画家が描く「前」にすでに与えられてしまっている(既に「ある」)、キャンバスの白い広がり(と、その限定)を、どのように(どのようなものとして)捉えるのか、ということなのだが。そしてその果敢な試みが、全ての作品において成功しているとはちょっと言いがたいのも確かだけど。(そしてまた、パッと見には、より「かわいい」感じになってもいるのだった。)アユミギャラリーの井上実・展は、10月5日まで。