●ちょっと必要があって、ジョナス・メカスの『リトアニアへの旅の追憶』のビデオを(ラックの奥の方から引っ張り出して)、夜中から明け方にかけて観ていたのだけど、「必要があって」観たことなどすっかり忘れてしまうくらいに激しく揺り動かされてしまって、この「感情」を一体どう処理したら良いのか、というくらい昂ってしまい、午後から用事があって出かけなければいけないのに、朝方になっても眠れず、テレビの朝のワイドショーなどをぼんやりと眺めつつアルコールをかぶ飲みしてなんとか数時間眠り、起きてから、この日記を書いているのだった。昨日観たストローブ=ユイレの『セザンヌ』に引用されていたルノアールの『ボヴァリー夫人』といい、映画というのは本当に凄いものだということを、随分と久しぶりに実感させられた。とはいえ、『リトアニアへの旅の追憶』と『ボヴァリー夫人』とでは、全く別方向を向いていると思うのだけど。