冬至が過ぎたばかりの今頃が、一年で一番日が短い時期なのだが、しかし冬至は過ぎたのでこれ以上日が短くなることはなく、毎日ほんの僅かずつではあっても日が伸びていくるはずで、それはとても気分が軽くなることなのだった。寒さはまだこれからが本番で、まだまだしばらくつづくとはいっても、何日かに一度、ああ、また少し日が長くなったなと感じることは、とても良い感じなのだ。だいたいぼくは、明日から来年だとか、きょうから今月だとか、今日が誕生日だとか、明日がクリスマスだとかいう意味のでの日付にあまり関心がなくて(だからこの日記でもしばしば日付を間違える)、そんなの社会(他者)とシンクロするためのとりあえずの標識だくらいにしか感じてないようで、それよりも、寒さが緩んできたとか、花粉が飛び始めたとか、雨が多くなって湿気てきたとか、そういうことでしか一年のなかの今日の「位置」をリアルに感じることが出来ないみたいだ。それは季節感とかではなくて、季節そのもの、気象の変化そのものなのだと思う。(ほとんど子供並みの、「もういくつ寝」たら家賃を払わなければないらい、とか、「もういくつ寝」るまでにこの用事を済ませなくては、とか、その程度の時間の感覚しかないのだった。)