●今回の旅行は、とにかく自分の身体をそこに持っていって反応させる、という感じだったので、写真はあまり撮っていない。デジカメは主に、迷いそうな道に入って行く時に、目印となりそうなものを忘れないように撮っておく、というような面で活躍した。それでも多少は撮っているので、それを撮ったときの感じを忘れないうちに、写真に添えてメモしておく。
●写真1(http://www008.upp.so-net.ne.jp/wildlife/fir.1.html)。1.パッツィ家礼拝堂の外観。(立ち去りがたく、後ろ髪を引かれて振り返った時に撮った。今回の旅行で最も魅了されたものの一つであるこの礼拝堂を撮った写真はこれ一枚だけ。)/2.ドゥオーモ(1)/3.ドゥオーモ(2)(とにかく、ドゥオーモはやたらとごっつい。細い道を歩いていて、いきなりこれが現れるとギョッとする。)/4.ヴェッキオ宮でのセキュリティチェック。(これもいい加減と言えばいい加減で、若い女の子の客だったりすると、ピーピー鳴っていても、笑顔で通したりしていた。)/5.ヴェッキオ宮に差し込む光り。(きれいだった。)/6.サンタ・クローチェ教会の回廊に咲いていた(多分)薔薇。(四方を囲まれ、外界から遮断された空間で、こんな風に花が咲いていると、ベタだけど、現実ではないかように美しいのだった。フィレンツェでは、外側はどこも石造りの建物ばかりで緑がほとんどないのだけど、開いている扉などから中を覗くと、石で遮断された内側に立派な中庭があって、緑があるのだった。)/7.泊まったホテルの部屋(基本的に間接照明のみで薄暗く、手洗い場のまわりだけ明るい。なので、こういう風に撮ると、高級な部屋っぽく見える。)
●写真2(http://www008.upp.so-net.ne.jp/wildlife/fir.2.html)。1.サント・スピリト教会のファザード(かなり、夕方。なかに入れず、ポツンと立ち尽くしていた。)/2.サンタ・マリア・ノヴェッラ美術館にあった、誰だか分らない、多分テラコッタの胸像。(ルネサンス期の女性は、額をうつくしく見せるため、生え際の部分を剃り上げていたそうだ。頭蓋骨の形が露出しているようで、うつくしいと思い、惹かれた。「前髪命」なんて馬鹿げている。教会の方はかなりにぎわっていたが、美術館の方はまったく人がいなかった。)/3.同じく、サンタ・マリア・ノヴェッラ美術館の(多分)スペイン人の大礼拝堂の入り口。(いかにもな演出だけど、やはり「おおっ」と思う。ここの天井画も素晴らしい。でも人はまったくいない。)/4.街の様子。(サンタ・クローチェ教会前の広場から、細い路地に入って行くところ。フィレンツェはやたらと一方通行の道が多いので、車での移動は大変だと思う。)/5.公衆電話ボックスの落書き。(歴史的な建築物の壁などにもけっこう落書きがあったりするのだけど、あまり派手に目立つものはなくて、どれも控えめな感じ。)/6.石畳。(歩きにくい。腰にくる。)/7.イタリアのイーストウッド。(これはルッカにあった映画館。そのまんまの英語のタイトル。あと、街中でやたらとジョニー・デップのカレンダーが売られているのを見かけた。フィレンツェでは映画館をみかけなかった。)
●写真3(http://www008.upp.so-net.ne.jp/wildlife/fir.3.html)。捨て子養育院を撮ったもの。ここでは、かなり沢山シャターを切った。それは、いくらいろんな構図で撮っても、ちっとも建物の構造や外観を捉えられないので、むやみに撮ってしまったのだった。これ以降、建築物を写真に収めることをあきらめるのだった。1.捨て子養育院の模型(1)・裏側から。/2.捨て子養育院の模型(2)・ファザード側から。(建物の全体像は、これでなんとか理解出来る。アクリルのケースに入っているので、照明や窓からの光りが反射して、どうしてもうまく撮れなかった。)/3.建物の入り口を入ってすぐの回廊部分。(こじんまりして、うつくしい。中があんなことになっているとは予想できない。)/4.内部(1)/5.内部(2)(奥に入れば入るほど、意外な高低差があったりして、入れ子状に入り組んで、迷路のようになってくる。写真では全然伝わらないけど。ユネスコ関係の、子供の絵のワークショップが行われていた。)/6.捨て子養育院美術館の入り口。(さびれていた。)