貧乏

●先週の木曜(14日)の朝からはじまった爆発的な制作モードで、この一週間の間にF10前後の小品10点と、それよりやや大きめのF40とF50の作品、合計で12点ものタブローを描いた。(その他、描きかけの作品が2、3点ある。)人によっては、そんなの大したことないと思うかもしれないが、ぼくにとっては驚くべきペースだ。つくった作品についてのシビアな質的な判断は、このモードが過ぎ去った後でじっくり時間をかけて行うとして、今はこのモードがつづく限り、流れに乗っかっていきたい。こういう時、描きたい(描ける)っていう感じがあるのに、描くための絵の具やキャンバスが手元にない、という状態になってしまっては困るので、常にストックに余裕があるように、制作の切れ目に画材を多めに買い足しておく。経済的にキツくても、ここで制作費をケチるわけにはいかない。いい感じで描いている時に、絵の具が足りなくて手が止まってしまうなんて、最悪だ。
今日も、午前中制作していて、昼過ぎに一区切りつけてふとアトリエをみまわすと、新しいキャンバスがもうないことに気付く。残りの量が不安な絵の具も1、2色あったので、ついでにそれも買ってこなければ、と思い、お金を下ろそうと思って預金の残高を見て青くなった。ここんところ、画材に派手にお金を使い過ぎだと薄々思っていたけど、見たくない現実は見ないことにしてきたのだが、さすがにもう「見ない」わけにはいかないことになっていた。いや、それでも買ったけど。