2021-02-11

Netflixで「まだ結婚できない男」の1話、2話を観た。「結婚できない男」の第二シーズンがあったのを知らなかった。テレビドラマを観るという経験の多くを、「俳優たちの顔を見る」ということが占めているのだということを感じる。ドラマ2話分を振り返ると、阿部寛の顔を見て、吉田羊の顔を見て、稲森いずみの顔を見て、という印象が大半を占めている。

年をとってよかったと思うことの一つは、若い頃を知っている人の年齢を重ねた姿を見ることができること。それがどのような姿であろうと、ほとんどの場合、時間を感じてとてもしみじみする。そして、芸能人というのは、友達でも親類でもないのに、長い時間ずっとその顔を見つつけている存在だ。

2019年のドラマだから、53歳の阿部寛、47歳の稲森いずみ、54歳の尾美としのりを見ることになる。阿部寛は、87年に「メンズノンノ」の人気モデルという売り文句で映画『はいからさんが通る』に出た頃から、特にファンであったということもないが、なんとなくずっと見ている。稲森いずみは、九十年代中頃くらいから、ドラマの脇役としてちょくちょく見かけるようになって、今にいたる。

特に尾美としのりは、小学生一年生か二年生の頃に、学校で観ていた「道徳」の授業の教材用のドラマに出ていた時から見ていて、(年齢は向こうが二つ上だがほぼ同世代で)ほとんど一緒に歳をとってきた分身のような感じさえする(子供の頃の尾美としのりは、キューピーのようで、異様なくらいかわいかった。)。