2022/06/07

●お知らせ。「群像」7月号に、『君たちはしかし再び来い』(山下澄人)の書評を書きました。

 

 

 

 

●「新潮」の記事で、坂本龍一の病気が、漠然と思っていたよりもずっと深刻であったことを知り、動揺している。

《2014年に発覚した中咽頭ガンはその後、晴れて寛解したものの、2020年6月にニューヨークで検査を受け、直腸ガンと診断されてしまいました。》

《同じ年の12月に日本で仕事があり、その頃、物忘れの多さに悩んでいたこともあって帰国ついでに脳の調子を調べておこうと思い、11中旬から2週間の隔離生活を経て人間ドックを受けました。そうしたら、脳は正常だったのですが、あろうことか別の場所で変異が見つかってしまった。直腸ガンが肝臓やリンパにも転移しているというのです。》

《日本の病院で最初に診てくださった腫瘍内科の先生には、「何もしなければ余命半年ですね」と、はっきり告げられました。かつ、既に放射線治療で細胞がダメージを受けているので、もうこれ以上同じ治療はできないと。加えて彼は「強い抗ガン剤を使い、苦しい化学療法を行っても、5年の生存率は50%です」と言います。》

《この2年のあいだに、大小あわせて6度の手術を受け、今のところ外科手術で対処できるような腫瘍は全て取り終えたという状態です。》

《ただ、これでようやく最後だと思ったら、どうもまだ病巣は残っており、さらに増殖しているらしい。先生からそう聞かされたときには、さすがにガクッときました。あとはひとつひとつ手術で取るのではなく、薬で全身的に対処するしかないそうです。終わりの見えない闘病生活ですね。》

(坂本龍一「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」聞き手・鈴木正文 「新潮」2022年7月号)

●最近のよい「千のナイフ」。

Thousand Knives 千のナイフ / Ryuichi Sakamoto 坂本龍一 #はらかなこ

https://www.youtube.com/watch?v=ExikE8ESRSY