●ここ何日かどんよりした天気だったのだが、今日はからっと晴れた。しかし、まだまだ暑いとはいえ、光はもう夏の盛りのものではなくなっている。日も随分と短くなっている。これからの暑さは過剰な光によってもたらされるのではなく、その過剰さの名残のようなものとして、実体が去った後の余韻のようなものとして、つづくのだろう。夏が盛りを過ぎることの「寂しさ」のような感情は、決して文学的なものではなく、過剰な光が去ったことと、しかしそれでもまだ暑さが続くことのズレが、直接的に身体に作用することで生まれるのだと思う。