●午前中は散歩。柿の木めぐり。いつもの散歩の時に見て記憶に残っている、近所にあるいい感じの柿の木のあるところを、線で結ぶように歩いた。
●午後から喫茶店で、18日の阿佐ヶ谷美術専門学校(http://www.asabi.ac.jp/)でのレクチャーの構想を考えていた。だいたいの流れは決まった。今回の主なテーマは、何かを「見る」という時、それを、その都度、見る度に見るしかない、ということ(今、ここで立ち上がっている知覚-感覚としての「見る」こと、ベンヤミン的に言えば「アウラ」)と、しかし同時に、何かを見るといことは、常に以前に見た何かの反復として見るしかないということ(さっき見た野良猫は、昨日も見た猫と同じ猫だ、というような、記憶に関わり同一性-イメージを捉えることとしての(反復的イメージを)「見る」こと、デリダ的な現前性への批判?)との関係についてを、主に小説とホラー映画をみながら検討してゆくという形になると思う。この両者は常に混じり合っているのだけど、混じり合うことで、どちらでもない第三の「見えない何か」を見るということを発生させる。この問題は、絵画にとってもとても重要なことなのだけど、絵画については、そこに「実物」がないと詳細には話せないので、今回は具体的な絵画の話はしないつもりだけど、それは同時に絵画についての話でもある。
レクチャーを担当して下さる早見尭さんに確認をとり、外部の方の聴講もOKということになりました。現在、希望者は二名ですが、まだもう少しは大丈夫なので、(18日の午後一時半からで、平日の昼間ですけど)希望される方がいたら、前日くらいまでにぼくにメールを下さい(アドレスはプロフィールのところにあります)。お金はいただきません。実作している学生へのレクチャーなので、ベンヤミンとかデリダとか、そういう難しいっぽい固有名は出さないし、難しいっぽい用語や言い回しも使いません。とはいえ、難しいっぽい話になるのは避けられないと思うけど。