●お知らせ。「文学界」12月号に、『星のしるし』(柴崎友香)の書評、「分身と宇宙人と精霊」を書いています。
●お知らせ、その2。11月18日(火)の午後一時半から、高円寺にある阿佐ヶ谷美術専門学校(http://www.asabi.ac.jp/)というところでレクチャーをします。基本的に、研究科の学生9名に対する講義で(でも、2名くらいしか集まらないこともある、とか)、大学の大きな教室での講義みたいに外部の人が潜り込むことは出来ませんが、もし、聞きたいという方がいれば、四、五日中くらいにぼくにメールで連絡して下さい。そういう人がいるようであれば、ぼくが学校に交渉してみます。交渉の結果がどうなるかは分かりませんけど。
依頼された内容は、ぼくの本の「イメージの複製と反復(ベンヤミンVS岡崎乾二郎)」の章で書かれているようなことと絡めて、映像や写真や絵画について話してくれというものですが、対象が、あくまで「実作」をしている学生なので、そんなにハードな難しい話にはならないと思います。今、なんとなく考えているのは、「色彩と幽霊と分身」というようなテーマで、黒沢清の短編やミシェル・ゴンドリーのPVを実際に観てもらって、それを分析しつつ、それと絡めて、絵画や写真などの作品を「見る(観る)こと(感覚すること)」について考えてみる、という感じになると思います。だから、「偽日記」や、ぼくの本を読んでいる人には、そんなに新鮮な話が出るというわけではないと思います。