●明日のアサビ(http://asabi.ac.jp/)でのレクチャーの準備と詰めに一日費やす。午後いっぱい、喫茶店で話す内容を考えてノートをとり、夕方一度部屋へ戻って、使用する画集やDVDやCDを確認し、コピーをとるべきテキストの載った本をあつめ、再び喫茶店へ出かけて作業をする。「話をする」ことに関しては本当に自信がないので、かなりびびっていますが。
テーマは、23日にも書いた通り「《思い出す》という経験について」。直接的な現在の知覚ではなく、想起、表象、夢、幻覚、語り(語り直し)という「経験」について(「物語」ではなく)。取りあげる予定の作家(作品やテキスト)は(この順番通りに話すことになると思います)、抽象表現主義とステラとマーデン(この辺りは駆け足でさらっと)、ピエロ・デラ・フランチェスカとマティス、小林秀雄と古井由吉と大江健三郎、チェルフィッチュ、ドライヤーとパラジャーノフとゴダールと山下敦弘、そして最後に磯崎憲一郎、という感じです。一応、ひとつにつながった流れのようなものはつくるつもりですが、そんなに厳密な構成ではないです。脱線もありで。というか、上手く脱線できるほどの余裕も話術もぼくにはないのですが。
現在、学外からの聴講希望の方が六名います。非常にこぢんまりとした講義ですが(多分、学生は数名だと思います)、あと数名なら、当日、いきなりぶらっときちゃった人を受け入れ可能です(出来れば、直前でもメールをいただいた方が助かりますが)。10時30分から12時30までの予定で、521教室で行います。
●ここ数日、気持ちがざわざわして落ち着きがない。自分の中途半端さを思い知らされる。