●早稲田で秘密の(別に秘密じゃないけど)会合。その時に、ベーシックインカムを導入するかどうかの国民投票がスイスであって可決されたらしいという話があって、おー、すげーっと盛り上がって、帰ってからウェブで調べたら、国民投票があるという記事はいっぱい見つかるけど、その結果についての記事が一つもみつからない。投票は去年の11月くらいにあったはずなのだが、結果はまだ出ていないということなのか。
●カーツワイルの未来予測は、現時点までの話としては(本は2005年に出た)技術的な面でかなりの確率で当たっているらしい。人工知能の研究をしている人たちも盛り上がっているらしい。ただ「シンギュラリティに向けて」ということになると、まず、コンピュータの演算チップの小型化がもう少しで限界を迎える(それ以上小さくすると量子効果が絡んできてしまう、とか)らしくて、それを超えるためには何か技術的なブレイクスルー(三次元化とか)が必要になる、と。あと、最もカーツワイルの目論見とずれているのはナノテクの分野で、ナノテクはあまりに危険すぎて、カーツワイルの望む方向では現在あまり研究がされていないという。ナノテク(自己複製するナノロボット)の危険性はカーツワイルの本にもいろいろと書かれているけど、核とかよりもずっと恐ろしくて、テロリストに悪用されると瞬殺で人類滅亡とかもあり得る(感染力も毒性も超強力で対抗しようのない人工ウイルスのようなものがつくれるようになってしまう――『ゼーガペイン』の世界だ…)。コンピュータの技術的な壁はなんとかなるかもしれないけど、こっちの壁はなかなか厳しいかもしれない、と。
(考えてみれば、『ゼーガペイン』はかなりカーツワイル的な世界観の作品だった。メッセージの方向性は逆だとしても。)