2022/07/22

●『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM[前編]君の列車は生存戦略』をU-NEXTで。「前編」は、物語の外枠が作り変えてあるが、内容的にはほぼ、本編のダイジェスト版だった。おそらく「後編」には、外枠の変化を反映した、なにかしらの読み替えが仕掛けられているのだろう。

しかし、「ピングドラム」は、今観るには時流と合い過ぎていて、ちょっとヤバい、危うい感じがする。いってみれば宗教二世とテロの話だ。子供がテロを起こすのではなくて、親の世代の起こしたテロの呪いのなかで、子どもの世代がどう生きていくのかという話ではあるが。

ピングドラム」が放映されていた2011年は、第二次安倍内閣がはじまる直前で、まだ民主党政権だった。この年の大みそかに、元オウムの平田信が自首したのだった。「ピングドラム」の放送も、たしか12月に終了した。ぼくは、平田は「ピングドラム」を観ていたのではないかと妄想した。「ピングドラム」の最終回を見届けて、自首したのではないか、と。

(常識的に考えれば、東日本大震災による心境の変化が理由なのだろうが。)