2024/01/21

⚫︎陽は落ちたがまだ薄明るい夕方、歩いていることで熱を発している体と、冬の冷たい空気とが皮膚の表面でぶつかり合い、何処かから夕飯を準備している調味料や出汁の匂いが流れてきて体の中に混じり込んで、目からは透明な空の広がりが入ってきてやや上向きの顔を冷やす空気と混じり、早足で歩く脛の裏の筋肉の軽い張りと呼吸の軽い乱れを感じながら住宅街の家々の間を進み、空間を突っ切っていることを感じ、冬を感じているときに、生きているのだなあと思う。ベタだけど。