2021-02-19

劔樹人によって語られた怪談が面白く、気にかかったので、メモとして、ここに書き留めておく(12分くらいから)。

住倉カオスのRadio★オカルトロニカ Radioオカルトロニカ #40 ゲスト:劔樹人さん⑩

https://www.himalaya.com/jp-ghost-storyline-rakugo-podcasts/radio-2410296/radio-radio-40-131070160?Influencer_uid=4264122&Share_from=Web&Share_to=copylink&lang=ja

友人から聞いた話。五反田の十階建てのカラオケボックスでバイトをしていた。入りたての頃、受付の業務を店長から教わっていた。そこへ、おかっぱ頭の女の子が現れ、受付を素通りして、そのままエレベーターに乗った。友人は店長に、「いまの子、止めないでいいんですか」と尋ねる。店長は苦虫を噛み潰したような顔で、「いいから、エレベーターの行き先の階をよく見ておけ」と答える。エレベーターは七階で止まる。ものの三分くらいで、エレベーターが下りはじめ、カウンターの階で止まり、さっきの女の子が(貼り付いたような)すごい笑顔で降りてきて、素通りして帰っていく。店長に「七階を見てこい」と言われて見に行くと、七階のすべての部屋のすべての椅子が上下逆さになっていた。店長は、「あいつがくるとそうなるんだ、覚えておけ」と。

(店長はそれ以上のことは何も言わない。)

友人がそこでバイトをしている間に、再びその子と出会うことはなかった。しかし、引き継ぎノートに書かれていたことは一度あった。