2024/05/18

⚫︎前にも書いたかも知れないが、キリンジの「エイリアンズ」を、ぼくは、ラブドールと暮らす男性の唄としか思えない。地方に住む30歳前後の男性。職場では、仕事はまじめにこなすが口数が少なく、付き合いも悪くて、なにを考えているか分からないとか言われがち。明日は仕事に行かなくては…、という日曜日の夜、部屋で二人きりで過ごす。二人の関係を理解してくれる人など世界に一人もいないだろうという冷え冷えしとした孤独感(世界中から置いてきぼりにされている感じ)と、それでも彼女と二人でいられる幸福感の中で、夜は深まっていく。世界に魔法がかかる。 そう思いながら聴くと涙が止まらない。