2024-10-22

⚫︎U-NEXTで『海に眠るダイヤモンド』、第一話。野木亜紀子の新作ドラマ。実写で『千と千尋の神隠し』でも始めようとしているのかと思うような、やけに規模の大きい作品であることに驚いた。観ているうちに、これはおそらくNetflixに本気で対抗しようとしているヤツなのだな、と思った(TBS制作のドラマ)。そして、そのための方向性としては、きっとこれが正しいのだろうと思う(野木亜紀子の作風が、このような大作とうまく合うのかどうかは分からないが)。

(『VIVANT』は、明らかに戦う方向性を間違えていたし、そもそも面白くなかった。そっちの方向で勝てるわけない、と思った。途中までしか観ていないが。それに比べれば、かなり期待が持てる感じだ。)

現代の歌舞伎町と、戦後十年(1955年)の軍艦島が並行して描かれるようだ。この二つの世界のあまりのギャップ。そして軍艦島の空間の再現と作り込みが半端ない。現代パートの宮戸信子は、1955年パートの、杉咲花なのか、土屋太鳳なのか、池田エライザなのか。そこを意図的に分からなくしているところに、物語上の仕掛けがありそう(追記。観直してみたら、オープニングの場面で宮本信子池田エライザと分かるようになっていた)。現代パートの、美保純と尾美としのり姉弟が素晴らしい。クレジットを見て、おお、あれは尾美としのりだったのか、と驚いたのだが。

ただ、演出は、いまひとつ好みじゃない感じだが。

(一話を観ただけでは、二つの時代・世界を並行して描こうとしているようだということと、その二つの時代の両方に存在する神木隆之介(=一人二役)を中心に展開するらしい、ということくらいしか分からない。)