重くどんよりと曇った空。上から蓋をされたような圧迫感。日曜の朝の電車の、弛んだような空気。でも、重く曇っているせいか、休日という、華やいだ感じはない。ガタンという電車の振動とともに、ホームへゆっくりと滑りこんでゆく。。
最近、近所では古い建物の取り壊しがやたらと行われている。アパートのちょうど裏にある、昔ながらの公民館も、取り壊しが進んでいる。3方を住宅に囲まれ、住宅への配慮の為のネットに囲まれた圧迫されるような空間に、解体された建物の瓦礫が山積みにされ、解体に使うショベルカーが、不安定な足場の為に、斜めになって停めてある。圧倒的な物質感。ある種の暴力的な手触り。建物の建築現場や解体現場というのは、なぜこんなに魅惑的なのだろうか。日曜なので、作業は行われていない。
しかし、これでまた、この辺りの風景がますます平板なものになってしまうのだろう。