●展覧会、終了しました。わざわざ会場まで足を運んで観て下さった方々に感謝します。ありがとうございました。最終日なので割と長い時間会場にいたのだけど、ちょっと風邪ぎみで薬を飲んでいたせいかやけに眠くて、会場のイスに座りながら、ずっとうつらうつらという状態でした。
●この日記を読んでいるという現役の美大生の方と少し話をした。作品を「つくること」、あるいは作品そのものの「意味」や「価値」の正当性は、既にある言説や価値体系が保証してくれたりするものではなくて、それぞれの作品がつくられる過程や、その作品そのものが孕む力(充実度)によってしか保証されないのだから、「作品をつくる人」が、例えば「モダニズム」のような言説に過剰に足をとられる必要などなくて、むしろ、そのような「行為の正当性や価値を前もって保証してくれるようなもの」に頼ることなど出来ないところでつくられる、というのが、作品がつくられる条件なのではないか。(と言うか、それこそが「モダニズム」ではないか。)ぶっちゃけ、エラい先生がおっしゃることを勉強して、その通りの作品がほぼ完璧につくれたとしても、必ずしもその先生が評価してくれる(価値を保証してくれる)わけではないのだから、勝手に、自分の好きな事を徹底して、それを他人を納得させられるところまで追求する、という感じでやるしかないのではないか、なとど言ったエラそうなお説教じみたことを言ってしまったのも、その美大生が、最近行き詰まっているというような事を言っていたからなのだった。(これは実は、以前にある高名な批評家の方から言われたことの、ほぼそのままの受け売りなのだけど。)