●(昨日も書いたけど)緑が濃くなってきた。JR中央線の三鷹の辺りは線路が高架になっていて、電車は高い所を通っているので、窓からの景色は周囲を見下ろすことになる。高い建物がほとんどないので、遠くまで見渡せる景色の所々に散らばって見えている緑が、雨は降っていないけど湿ってじめじめした空気のなかで、ぬらぬらと濃く見えて、その生々しさが身に滲みるように感じる。それにしても、「見る」ということは、常に必要以上に見えてしまうことで、はしっている電車の窓から見える、薄曇りの雲から滲み出る光に照らされた遠くまで見渡せる風景の、その空気の「湿り気」が、ありありと見えてしまうのだった。