●夕方、とつぜん電話で呼び出されて飲みに出た。今日やるべきノルマは八割方こなしていたので、夜はお休みにすることにした。外に飲みにゆくのは十一月にはいってはじめて。電話を受けたときは喫茶店で「お仕事」中だったのだが、ヒゲも剃ってなかったし、起きたままのぐちゃぐちゃの髪を帽子で隠していた感じだったので(部屋と喫茶店の往復だけの毎日なので、四、五日に一回くらいしかヒゲを剃らない)、一応、ヒゲ剃って、シャワーを浴びてから出かけた。国分寺で飲んだ。国分寺のスイッチポイントというギャラリーで、利部志穂さんが今夜から作品の設置をはじめると聞いたので(展覧会は木曜から)、帰りに覗いてみたら、利部さんは既にいなくて、作品の材料となる大量の「利部的物質たち」がギャラリーに所狭しと置かれているのが、鍵がかかって照明の落ちたギャラリーの外からガラス越しに見えた。