●観たい展覧会が複数あるのだが、出かけられるかどうかは、15日が締め切りの原稿の進み具合による。うまくいけば、1日くらい休みの日をつくれるかもしれない。15日までは、同時進行している他のことはいったんお休みにして、原稿を書くことに集中する。ここ二週間くらいずっとその小説を読み込んでいて、書くべき事の軸はみつかったと思うのだが、入り口がなかなかみつからない。
●今日、出かけることが出来れば、原稿書くモードに頭を切り換えるためのよいきっかけにもなったと思うのだが、三年に一度のガスまわりの検査があるから部屋に居て立ち会えということで、出かけられない。午後三時から五時ごろと指定されているので(実際には四時ころに来た)、朝早く出てその時間までに戻るのも、検査が終わってから出かけるのも、どちらも中途半端で、この、十分か、十五分くらいの検査を待つために、出かけることが出来ない。年末はいろいろなことがある。
検査員との会話。
「アンケートに答えてもらっていいですか」
「あ、はい」
「ピピッとコンロってご存じですか」
「ああ、なんとなく聞いたことはあります」
オール電化に興味とかありますか」
「いや、特にはないですね」
「では、買い換えるとしたら、またこのようなコンロで…」
「そうですね」
このアパートの、この部屋の、この状態を見た上で、それを聞くのか、と思った。さび付いた古いコンロ一つと、鍋一つ、土鍋一つしかないのに。
●ちょっと前に書いた70枚を越える作品論、掲載が決まったと連絡があったのだがゲラがまだ送られてこない。こっちのゲラの直しと、これから書く原稿の締め切りの時期が重なりそうで、怖い予感がする。年末進行が怖い。
●でも、あと十日くらいで、ここ二ヶ月くらいの異例の忙しい状態が終わる。年末はのんびりしたい。