●お知らせ。7日発売の「群像」4月号に『「ふたつの入り口」が与えられたとせよ』という短編小説が載ります。一生懸命書いたのでぜひ読んでください。よろしくお願いいたします。(注意・食事しながらは読まない方が良いと思います。)
●で、今日、二つ目の小説が最後まで行った。まだ推敲の余地はあるけど。一つ目の小説を書くことで「つかめたかも」と思った感触をもう一度確かめるために、あるいはそれを自分に定着させるために、あるいはそれをもう一歩進めるために、誰に頼まれたというわけでもないのに、一つ目の小説を書き終えてすぐその姉妹編のような二つ目の小説を書いてしまったのだった(今のところ発表できる予定は無し)。二つ目を書いているということは誰にも言ってなくて、つまり秘密だったのだが、たいしたことではないとは言え、秘密を持って日々を暮らす感触が味わえた。たとえば、同級生とか同僚とか友人とかに「小説を書いている」ということは言わずに密かに書いている人の感じは、こんな感じなのかも、というような。でも、そういう秘密をあっさりここに書いてしまわずにはいられないくらい、(ずっと抑圧してきた)「小説を書く」ことによって高揚しているのだった。
つまり、今年に入ってからずっと、小説を書くこと以外何もやっていないということになる。