●花粉の時期には外出時に雨が降ってくれた方がありがたい、と思って外に出たら雪が積もっていた。外に出た時は既に雨だったが。傘を持つのがかったるかったので、この程度の雨ならとそのまま出かけて、帰ったらコートがびしょ濡れだった。びしょ濡れであることに、帰ってコートを脱ぐ時まで気付かなかった。
●前に、『神霊狩』を観たいと思ったけど近所のツタヤにはなかったということを書いたけど、よく探したら、これ以上の隅はないというくらいの本当の隅っこのところにひっそりと置かれていて、それでまとめて一気に観たらかなり面白かったので、それ以来、アニメをまとめて観るのが癖みたいになってしまって、近所のツタヤは前からずっと旧作が一本百円でレンタルできるので、いつもまとめて十本くらい借りてきて、寝る前に、毎日のように二、三本はアニメのDVDを観ている(ぼくはテレビのドラマやバラエティをほぼ見ないので)。つづきを観ようと思っても貸し出し中だと観られないので、そういう時はその作品は一時中断して別のを探して観るという感じだから、どの作品も最後までは行っていないし、進行状況もバラバラなのだが、今、だいたい以下の作品を同時進行的に観ている。
NIGHT HEAD GENESIS』『化物語』『屍姫』『×××HOLiC』『デュラララ!!』『屍鬼』『PERSONA -trinity soul』『魍魎の匣』『世紀末オカルト学院』『刀語
萌えキャラばりばりの学園物みたいなのはなかなか受けつけられないので、そういうものを避けるとホラーやSF的な傾向のものになるのだが、アニメには「魔界」物という独立したジャンルがあるらしくて、そのあたりがねらい目なのかもと思いつつ(ただ「魔法」物は一般に萌えキャラ要素が強すぎて難しいのだが)、ぼくは最近のアニメの事情についての知識がまったくなく、情報はツタヤの店頭だけという状態でカンで選んでいるのだった。今のところ『NIGHT HEAD GENESIS』がアニメとしてのつくりがいい加減過ぎるのと、『魍魎の匣』の物語が全然アニメ向きじゃなくて退屈なのを除いては、「外れ」という感じのものはないのだが、とはいえ、特にこれが面白いというほどのものもない。このなかで一番面白いのはやり『化物語』だろうか。『刀語』はまったく面白くないわけではないけど、西尾維新的な会話が冗長でかったる過ぎるし、現代とは別の世界を成立させるには密度が薄い。アニメであれを成立させるためには『化物語』くらいの過剰過ぎる手数が必要なのだと思う(『化物語』と『PERSONA -trinity soul』にはうっすらと『フリクリ』の系譜が息づいているように感じられる)。面白いとまでは言えない普通の出来だけど、好みとしては『×××HOLiC』はけっこう好き。たくさん観ているのは、単独の作品として「これだ」と満足させてくれるものがないということでもある。あと、物足りないのは、これらのほとんどに原作があるということ。ぼくは、アニメはオリジナル(コミックやノベルス、ケームなどとの同時展開というのも含めて)であって欲しい、という気持ち(思い込み)がある。
そういう意味でもやはり『神霊狩』がとびぬけて面白いと思う。絵柄の選択にやや疑問があるものの、小中千昭の脚本作品としても(物語が構築的、構成的に面白いというより、個々の細部の感触とそれらが緩く関連する感じが面白い)、アニメ的な表現のあり様としても、かなり面白い。
●『魔法少女まどかマギカ』が話題になっているのは知ってるけど、ぼくはテレビの連続物をリアルタイムでは観ないので(録画装置とか無いし、曜日の感覚が欠落している上、「同期する」ことに対するなんとなくの抵抗もあるので)DVD化されてから観るつもり。