●ずっと部屋で作業しているから行き詰まるのだと思い、一時間くらい散歩してから、喫茶店に入ってがっつり本を読もうと思って出かけ、歩いて一時間くらいのところにある喫茶店に入って、カバンをひらいたら、本を持ってくるのを忘れていた。結局、二時間散歩して一杯コーヒーを飲んだというだけの結果になった。これはこれで悪くはないが、時間が…。
●久々に、小説について、ある程度の長さのある評論を書いている。
●ぼくが今、作品というものについて考える時に考えたいのは、メディウムスペシフィック的ではない形のフォーマリズムの可能性だ。この時、インターメディウム的、あるいは汎メディウム的なフォーマリズムを可能にする基本的な単位となる形式を「フィクション(フィクション的関係性)」と考えることができるのではないかと思う。フィクションという形式は、さまざまなメディウムの間の、あるいはリアルとバーチャルとの間の、ハードとソフトとの間の、物理と記号(情報)との間の、「変換」を介してもなお機能する概念ではないか、と。ここでフィクションとは、パースの記号過程やアブダクションに近いとも言えると思う。