●最近ちょっとだけ、ピカソのセラミックの作品に興味がある。ピカソの絵画作品を観ても、もはや(特別な傑作や、いくつかの意外な作品以外では)そんなに驚くこともなくなってしまったのだけど(その柔軟なセンスによってその都度新鮮な楽しさをもたらしてくれはするけど)、ピカソが、平面(キャンバス)ではなく「立体の表面」に絵を描く時、そこには現時点で観ても驚くべきものが、つまり、今でも解かれていない謎が、多く隠されているように感じられる。
ピカソは、立体作品にとても重要なものが多く、その面白さはモダニズムの彫刻にもそれなりに継承され、発展もあると思うのだけどのだけど、「三次元の表面(二次元)に絵を描く」という時、立体作品とはまた違った面白さがあって、美術史的にも、この面白さはあまり継承されたり、発展されたりしていないように思われる。
(ニキ・ド・サンファル岡本太郎などにはまったく継承されていない、不思議な空間性があるように思う。)
http://www.alaintruong.com/archives/2015/06/27/32278173.html
Pablo Picasso, Tripode (Tripod), 1951, Ceramic
Pablo Picasso, Canard pique-fleurs (Duck flower-holder), 1951, Ceramic
Pablo Picasso, Pichet aux Arums (Pitcher with Arums), 1953, Ceramic
Pablo Picasso, Lampe Femme (Woman Lamp), 1955, Ceramic
Pablo Picasso, Face with Black Nose (Visage au nez noir), 1969, Ceramic (S)
Pablo Picasso Lithographs, Linocuts, and Ceramics