2019-03-31

ラカン『アンコール』の翻訳がとうとう出るのか。講談社メチエからというのが意外だけど。

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784065153406

《そのセミネールの日本語訳は、1987年から着手されたが、パリ・フロイト派創設の時期にあたる1963-64年度の『精神分析の四基本概念』までの時期のものに限定されている上、価格も高く、また現在では入手できなくなっているものも多い。》

《そうした状況の中、選書メチエの1冊として、最も名高い『アンコール』をお届けする。これは1972-73年度のセミネールであり、既存の邦訳からはうかがうことのできない後期ラカンの真髄が語られている。()このセミネールで、ラカンは「愛」という主題を根底に据え、精神分析を新たな領域に飛躍させていく。「恍惚」や「美」など、さまざまな側面から「愛」に迫り、「無知」という領域が指摘される。そうして「女の享楽」という問題が提示され、以降、最晩年まで続けられたセミネールで展開される後期ラカンが幕を開く。》