●お知らせ。来月ですが、6月8日(土)に巣鴨で、上妻世海さんに対話の相手をしていただいて、『虚構世界はなぜ必要か? SFアニメ「超」考察』の刊行記念のトークを行います。
虚構と制作 〜「虚構世界はなぜ必要か?」刊行記念イベント〜
https://www.facebook.com/events/600519313800983/
『虚構世界はなぜ必要か?』が刊行されてもう五ヶ月たとうとしていますし、前に一度、京都でイベントをしてもいますが、東京でも行うことになりました。
場所は、巣鴨駅から徒歩3分のRYOZAN PARK 巣鴨。時間は、15時から17時(18時までその場で懇親会)。料金は2000円です。
以下は、「トーク概要」。
《フィクションについて考えることは、夢をみることに、あるいは夢について考えることに似ています。そして、現実主義者は、そのようなことには意味がないし下らない、あるいは、無責任で害悪でさえあると言うでしょう。それに対しわたしたちは、そのような現実主義の態度こそがわたしたちの現実を堅く貧しくしているのだと反論することはできるのでしょうか。》(「虚構世界はなぜ必要か?」)
この本はアニメを題材としたものですが、ここで考えようとしたのは、人にとっての共同的な「物語(虚構)」の抜き差しならない不可避性と必然性ということでした。そして、今後わたしが考えようとしているのは、そのようなフィクションの限界地点、つまり、フィクションがそこから立ち上がり、またそのただなかへと消えていくような地点についてです。
今回は、〈私〉と〈私でないもの〉の狭間で身体が組み換えられる「制作的空間」へスリリングに踏み込んでゆく『制作へ』を書かれた上妻世海さんに対話の相手をお願いしました。上妻さんがこの本をどう読んだかという話を通じて、上妻さんの力をお借りして、この本の限界の向こう側にまで広がっていく話になればと思います。
古谷利裕
●今日、そこで。