2019-09-20

U-NEXTで『利休』(勅使河原宏)を観た。なにをおもしろがればいいのかよくわからない映画だったが、茶室や、利休や秀吉の居住空間などの再現は、かなり精密にきっちりとやってあるように思われた(藤森照信の茶室学』を読んだばかりのにわか知識による判断だが)。建造物監修に 中村昌生という名前があった。

(中村昌生は、茶室や数寄屋建築の研究者、『藤森照信の茶室学』でも度々参照されていた。)

映画には、京都に行った時に高台寺で観た時雨庵(二階建ての茶室)も登場していた。実物はオープンエアーに建っていて、雨風でかなり痛んでいたのだが、その空間をよい条件で見られた。

美術工芸品なども実物が使用されているようで、とにかく豪華なつくりの映画ではあって、そういうものを観ていれば退屈はしない。映画が作られた89年の日本にはお金があったのだなあと思った。