2022/05/09

●中学、高校時代の友人が夢に出てきた。本当に唐突に夢のなかに現れたのだ。

学生時代はそれなりに仲が良かったが、もう、何十年も会っていないし、夢によく出てくるということもない。そもそも、高校を卒業してからは数回しか会っていないはずだ。三十歳くらいの時、どこかで偶然、共通の友人と行き会って、「最近、〇〇とたまに会ってる」と聞いて、その組み合わせが意外で、へえ、と思い、じゃあ、と思って、三人で飲みに行ったのが、最後に会った時だったと思う。ここ最近、その友人や、友人に関連するような何かを思ったこともない。現在の連絡先も知らない。

その友人は、背が高く容姿に優れているが(少年隊の誰かに似ていると言われていた)、いわゆる天然ボケで、おおよそセンスというものがなく、女の子と付き合っては速攻で幻滅される(容姿と言動のバカっぽさとのギャップがありすぎる)ことを繰り返すような人物だったが、夢のなかでは、奇抜だが絶妙に似合っている服装で現れ、お前がこんな着こなしをするような大人になるとは…、と思った。そういえば、17歳くらいの時に本気で「俺は原田知世と結婚する」と言って、その予定されたなれそめのストーリーを語っていたのを聞かされた記憶がある(ガチなのだ)。自転車で下校するときに。勉強はできたのでよい大学に入って、サークルで知り合った女性と結婚したと聞いた。いや違うか、勉強はできなかった(高校時代の成績は下から数えた方がはやい)のだが、よい大学にはいった。え、あいつが…、と、みんなが言った。

これらのことは目が覚めてから、これを書きながら(数十年ぶりに)思い出したことで、このような付帯情報とは関係なく、そいつは、居るのが当然であるかのように、ただそこに居た。

あまりの意外さと唐突さに(夢のなかでは意外でも唐突でもなかったのだが)、起きてからしばらく呆然としてしまった。