2023/07/27

⚫︎ちょっとした事情があって、自転車を買って、十年ぶりくらいに乗っている。十年前よりも確実に反射神経が衰えているということを十分に自分に言い聞かせて、ちょっと過剰なくらいに気をつかった安全運転だ(目も悪くなっているし動体視力だって…)。車の多く走る道路を走っているとき、ここで転んだら、転んだ怪我だけでなく確実に車に轢かれるのだという恐怖を軽く感じつつ走る。二十年くらい前には、バイト先まで自転車で山を一つ越えて通っていて、大型車がガンガン通る山道を、無謀にスピードを上げた粗い走りで昇り降りしていたが、なぜそんなに怖いことができていたのか、今となってはもうわからない。そういえば子供の時は、塀に登って塀の上を走っていたりしたが、なぜそんな怖いことが平気でできていたのか、今となってはもうまったくもってわからない(塀の上を走る、は、ちょっと盛っているか…)。

(父親は、七十歳代後半で自転車で転んで、幸いその時の怪我はまったく大したこともなかったが、それ以来自転車には乗らなくなった。ぼくもまた、あとどれくらい自転車に乗っていられるのか…、という年齢になったのかなあと思う。)

とはいえ、自転車で走るのは独特の気持ちよさがあって楽しい。