今日は一日何にもしなかった。頭も身体も動かない一日だった。
セゾン・アートプログラムに提出する資料をつくっていたのだけど、こんなものは、てきぱきとやれば、3時間もあれば出来てしまうものだ。それをちんたらと、結局つくるのに一日かけてしまった。アトリエにも行けなかった。なんだかなあ、って感じの一日。
家のすぐ近くにあるサンクスに、カラーコピー機が入ったので、とても助かる。前は、カラーコピーをとるのに、ちよっと離れた所にあるセブン・イレブンまで行かなくちゃいけなかった。でも、ここのコピー機、発色がイマイチだなあ。
昨日の日記で、イーストウッドについて「 老いによって否応なく崩れてゆく様をスクリーンに刻みつけている 」なんて馬鹿なこと書いているけど、正しくは、フィルムに刻みつけている、だよなあ。スクリーンは白いままで、何も刻みつけられたりはしない。
あと、「 イーストウッドの裸を見て、つくづくこの人は厳しい自己抑制の人なんだなあ、と思う。」とも書いているけど、彼が、禁欲的なまでに自己抑制の人になったのは、自分の身体の老いを強く意識するようになってからで、若い頃はむしろ少しだらしない感じで映画をつくっていて、そのだらしない感じこそが、彼の魅力だった。アクションの遅延、とか、弛緩したアクションから、運動=イメージを逸脱した、時間=イメージが露呈する、とか言われてたからなあ。ハリウッド・フィフティーズで形式に厳しいはずのドン・シーゲルでさえ、イーストウッドと組むと、すこし弛緩した感じの演出になっていた。こんなに厳しい映画作家になるなんて、誰も予測してなかった訳だ。
もう一度サンクスへ行って、あと何枚かコピーをとれば、資料は完成する。終わったらレンタルしてあるビデオを何か観よう。このだらけた感じのまま一日が終わるのはあんまりだ。明日は、すごくつまらなくて、かったるい用事で、朝早いのだけど。
どうでもいい事だけど、最近サンクスで売っている、鱒のすし、ってけっこう美味しいですよね。