すごくつまらなくて、かったるい用事、無事、終了する。疲れた。
確かに、すごくつまらなくて、かったるかったのだけど、思っていたよりも苦痛ではなかったのは何故だろう。頭が麻痺してる感じ。苦痛とか不快とかちゃんと感じないのはマズいんじゃないのか。
昨日の夜中、大島渚の「 無理心中・日本の夏 」を観た。これは単純に楽しめた。面白かった。1967年製作。この時代に流行っただろう、小劇場第一世代の演劇や東映のヤクザ映画なんかの美味しいところを取ってきて、オーシマ・テイストに仕上げた、という感じ。
大島渚って本当に、閉ざされた空間内での群像劇、みたいのを演出するのが上手いんだなあ、と思う。出だしはかなりわざとらしくて、うんざりしかけたのだけど、一匹狼のヤクザ達が集う倉庫風の建物のなかに舞台が移ったとたんに、がぜん面白くなってくる。シネマスコープのサイズを十分に生かした、大勢いる人物のさばき方とか、ダンドリの見事さとか、空間把握力とか、堪能させてもらいました。時おり姿を現す、仰々しいシンメトリックな構図に、ちょっとヤな予感はしたんだけど。案の定、ラストに近づいて、ヤクザ達が倉庫を後にして外へ出ると・・・。うーん。でもまあ、これがオーシマなんだろうけど。
あと、17才の田村正和がすごくいいですね。
駅の近くの、ずっと閉鎖されたままで、いい感じに荒れて寂れていた自動車修理工場が、とうとう解体され始めた。もったないなあ。
うーん。頭が働かないので、今日はこのへんで。