●家にいて、いろいろと用事をしている時に、竹橋のゴッホ展が最終日であることに気づいた。でも、今から行ったのでは間に合わないし、だいたい、最終日で日曜日だから凄いことになっているだろうと思い、その場ですぐ諦めた。と言うか、諦めるしかなかった。まあ、ゴッホのような大メジャーな画家は、日本でも今後も10年に一度くらいは大規模な回顧展が行われるだろうし、他でもいろいろと観られる機会はあるだろう、と自分に言い聞かせるのだった。(そのような意味では、アンソールの「オーテンドーの大眺望(オーテンドーの屋根)」を見逃さずに観られたことは、この作品が、アンソールと言えばこういう作風、と言って人がすぐに思い浮かべられるような作風の作品ではないだけに、とても良かった。この作品のような、ある画家の作風を代表していたり、美術史上のある位置を占めたりしているわけではない(つまり美術の教科書とかに乗っているようなものではない)、隠れた代表作と言うか、マイナーな傑作のような作品は、見逃されてしまうことが多いのだが、そのようなものにこそ、「絵画」の面白さがストレートに現れていることが多いと思う。これは、わざと隅っこを狙うような「通好み」のようなものとは違う。この1点を観るためだけにでも、庭園美術館まで足を運ぶ価値があると思う。詳しくは18日の日記を参照されたい。)とは言うものの、やはりゴッホは圧倒的に「凄い」に違いないはずで、それを観られる機会をみすみす逃してしまったことは、何とも残念なのだった。