「6月の上旬までにやらなければならないこと」を、期限までにやれそうな目星がようやくついた。とにかくこれをちゃんとやり切ってしまわなければ、読みたい本をゆっくりと読む余裕もないのだった。これはぼくにとってまったくの未知の経験で、辛いけど面白い、と言うべきか、面白いけど辛い、と言うべきか、どちらにしろ、やる前に覚悟していたよりはずっと面白かったし、辛さも少なく、得難い経験だったのだが、ただ、これは権力を行使する責任ある行為であって、ひしひしと伝わってくる怨念のようなものを振り切らなければならない行為でもあり、そしてそれはそのまま、自分自身へと跳ね返ってもくることなので、そういう意味ではとても気が重いのだった。