●喫茶店に行って、書評を書く本を読む。この小説は既に何度も読んでいるのだが、また新たに感じるものが多々あって(本にする時点でけっこう書き足している感じだったし)、「書けそう」な感じになってちょっとほっとする。その「書けそう」な感じを頭のなかにころがしながら、少し軽めの散歩をする。古本屋に立ち寄ったら、『ロベルト・シューマン』(高橋悠治)がまだあったので、思い切って購入する。そのほかに、『ブラック・アフリカ美術』(内田園生)という本があって、(モノクロだけど)アフリカの彫刻や仮面の図版がすごく豊富に載ってたので、思わず購入してしまう(「みんぱく」に行って以来、すっかりアフリカ彫刻に魅了されてしまっているのだった)。ヤバい散在。
帰って、ちょっと眠ってから原稿を書きはじめる。六枚程度の枚数で書くのは難しい。ズバッと何かを言い切ろうとするには長過ぎるし、きちんと組み立てて書こうとするには短過ぎる。「書けそう」と思った感じについては、結局あまり書き込めない。