●新宿で編集者と打ち合わせ。編集者が考えてきた本のタイトル案がすごく面白くて、えっ、そうくるのか、と驚いた。本の内容との関係というより、タイトルそれ自体として面白い。本文の一部をそのままピックアップしたタイトルのなだが、こんなタイトルの本が本屋にあったらきっと気になってしまうだろう、というようなタイトル。その場では、これで決定でいいんじゃないかとさえ思ったのだが、ただ、本の内容をほとんど予想させないというか、ちょっと誤解されやすいというか、小説家の自伝とか、小説の書き方のハウツー本とかと勘違いされる可能性があるところに、後で冷静に考えると、やや迷いを生じさせるものがあることはある。すごく面白いのだけど、このタイトルを自分の本につけるのは、ちょっと勇気がいる感じ。半ば以上、やっちゃえよ、という気持ちなのだが。
デザインや本のつくりまで含めた、「こんな本にしたい」というイメージは編集者とほぼ共有できているようだということが確認できた。ただ、ぼくと編集者との間で合意ができても、「会社の会議」という、ぼくにはどうすることも出来ない次元でのハードルもあるみたいなのだけど。具体的なスケジュールを示されて、(一度ポシャりかけているだけに)ようやくこの話が幻でないことが実感された。
●サンプルの公演がはじまっていて、観たいのだが、行けるかどうか微妙。ホン・サンスの映画も気になるのだが、東京では有楽町でしかやってなくて、しかも一日一回、午前中からの上映しかなくて、これも微妙。東京都現代美術館には、一日も早く行きたい。最近、都心がすごく遠くに感じられるようになってしまった。
●もう何年も会っていない予備校時代からの友人が夢に出てきた。目覚めてから、どうしてだろうと思っていると、そういえば今、展覧会をやってるんじゃなかったかと思い出した。これは、無理をしてでも絶対に観に行けというお告げなのではないか、と、いそいで起き上がってDMを探したのだが、昨日で終わっていた。お告げが遅かった…。