新宿御苑で、祝・保坂さん作家生活20年、HP開設10年、がぶんさん還暦、磯崎さん芥川賞受賞の会。昼間から大勢で外で飲み食いする。三十人以上の人があつまり、入場料が団体割引で五十円安くなった。雨は降らなかった。
●今日、印象にのこった話のメモ。佐々木中さんの言ったこと。
宗教という言葉の語源はキリスト教徒が「異教」を指した言葉で、もともとはキリスト教も仏教もイスラム教も、自分たちがやっていることを「宗教」だとは思っていなかった。では何だと思っていたのか。今、流通している言葉でニュアンスが一番近いのは「革命」だ。(よって、自らを「宗教」だと自己規定-自己限定しているような宗教はそもそもダメなのだ、と。)だから、我が師匠であるルジャンドルは「我々が宗教と呼ぶもの」というややこしい言い方をわざわざしている。
おおっ、その話かっこいい、と思うのだが、しかし、これをあの佐々木さんがあの芝居がかった口調で言うと、とたんに胡散臭い話に聞こえてしまい、えー、その話ほんとなの、とも思えてしまうのも事実なのだった(いや、別に疑ってるわけじゃなくて、勿論ほんとなんだと思うけど)。
●あと、保坂さんのHPで読める樫村晴香のテキストを入力した山本さんの話では、樫村さんのテキストが新たに一つ発掘されたそうだ。清水博に関するの短いテキストで、近いうちにアップされるはず、と。