●普段は特に似ているとは思わないのだが、打席に入って投手の方を睨んでいるラミレスの眼差しをテレビで見るといつも、決まって寺島実郎の顔が頭に浮かぶ。
●今年は出身大学の創立者の生誕百年の年で、それを記念して渋谷のBunkamura ザ・ミュージアム桑沢デザイン研究所で展覧会があって(http://www.kuwasawa.ac.jp/sozo/exhibition.html)、一応ぼくも参加することになっているのだが、画家としてではなく批評家としてという扱いで、しかも、図録にテキストを書くとかそういうのじゃなくて、展覧会に本が展示されるという話で、でも、別に歴史的な本でも古い本でもなく普通に本屋さんで買える本なのにそれを展示してもなあとか、「展示」で見えるのはモノとしての本の「外観」で、それはぼくの作品ではなく名久井さんや菊地さんの作品なのだけどなあという気持ちもあるが(具体的にどのように展示するのか分からないけど、中味を「立ち読み」出来るようにしてくれたらいいなあと思う、でも、それは難しいか…)、でもまあ、多少でも本の宣伝になってくれるのならばありがたいという打算的な気持ちもあり、それに、この展覧会のためにかかる「手間」は、展覧会を取り仕切っている会社に二冊の本を郵送するというだけなので(「作品を人に預ける」っていうのと全然気持ちの重さが違うので)、多少気持ちに引っ掛かりがなくはないのだが、まあいいかと思って参加させていただくことにした。あくまで、創立者を讃え、「学校」の業績を展観するための展覧会なわけだし、と。
●で、今日、その展覧会のチラシなどが送られてきたのだが、このチラシだけだと、どんな展示になるのかよく分からない。出品する作家の名前すら、ちょっとしか書かれてないし。ぼくなんかに声がかかるくらいだから、きっとかなり手広く声をかけているはずで、ちっちゃい文字ででも、出品作家の名前をダーッと並べるだけでも、たんに「感じ」が分かるというだけでなく、けっこうインパクトが出て、展覧会のアピールにもなると思うのだけど。