●朝方まで用事をしていたので、寝る前に頭の興奮を抑えるためにレンタルしていた『東京暮色』のDVDをちょっとだけ観ようと思ったのが間違いで、すぐに引き込まれて最後まで観て、すっかり朝になってしまった。だいたい小津を観てまったりしようという考えがおかしいのは明らかで、小津を観はじめたら興奮しまくるに決まっているではないか、と、自分の浅はかさを反省する。で、寝ようとしても眠れないし、アパートの前の道路で工事がはじまるしで、あきらめて起きることにした。
原節子(姉)から中村伸郎のことを「どんな感じの人、背が高い?」と尋ねられた有馬稲子が「高くもないけど…」と言った後「ちょいと滑稽でひょこひょこした人」と答える場面で、そのあまりに的確な言葉の描写力に感心して笑ってしまった。