●ぽかぽかと気持ちいいというより、気味が悪いくらいあたたかい。11日に確定申告の書類を提出しようと思っていたのにそれどころではなくなってしまったので、今日出かけた。電車が止まっているというので一駅分歩く(止まってなくても歩くけど、歩くしかなくなった)。去年は最終日になってしまって、税務署の周りを行列がぐるっと取り囲むのを経験していたから、今年も人は多かったけど列の長さは去年の半分くらいで、まあ、想定内だった。そのかわり、花粉の勢いは去年よりずっと強烈で、くしゃみとハナミズだけでなく、顔の前面のすべての粘膜を内側から紙やすりで擦られている感じで並んでいてつらかった。少しは違うかと思ってメガネをかけてみるけどゴーグルタイプではないので意味がなかった。喉までがひりひり痛い。
中央線は立川より西は完全に運休すると聞いていたから、昼間から人のいない八王子駅を見ておきたくて、提出した後に駅まで行ってみた。最近オープンしたばかりの再開発された南口の一帯はビッグカメラをはじめほぼ、銀行以外は閉まっていた。エスカレーターに乗ろうとしたら手で止められて、目の前でスイッチが切られた(節電にご協力ください)。駅のまわりの大型店舗、そごうや東急スクエアなども閉店していて駅回りはなんとなく薄暗くて、コインロッカーの横にあるモニター式の広告画面にもすべて何も映っていなかった(ヨドバシカメラの方までは行かなかった、駅から少し離れたところにある長崎屋は開いていた)。懐中電灯が買えればと思っていたけど、後から観たテレビニュースの感じだと、ビックカメラが開店していても買えなかっただろう。ティッシュペーパーやトイレットペーパーも品薄とか言ってたけど、街では普通にティッシュ配っていた。
電車は完全に止まっているわけではなく、一時間に一本くらいの感じで立川−高尾間をゆっくりと往復しているようだった。商店街の小型店舗は、閉まっている店よりも開いている店の方が多かったけど、開いている店も照明をぎりぎりまで絞っていて、外からでは中がよく見えない。開店前でシャッターだけ開けて中で従業員が働いている、みたいな感じ。人出は普段よりは少ないけど、それでも、まあ普通に人がいた。薄暗く華やいでいないけど、人はいる。この妙な感じをよく見ておこうと思った。もしかしたら、今後はこういう感じが普通になるのかもなあと、ふと思った。
都まんじゅうの店の前はいつもの通りに行列が出来ていたけど、店頭に品物はなく、ガラス張りで見える裏手の機械の動いていないみたいに見えた。でも、人は並んでいるし売り子のおばちゃんも店頭に立っているので、いつもより少なめな感じで生産はしているのかもしれない。小麦が足りないのかも。八百屋は開いているけど魚屋は閉まっている。肉屋の前は気づかないうちに通り過ぎてしまっていた(目につかなかったということは閉まっていたのかも)。最寄駅まで歩いて戻って、いつもの喫茶店に入ったら、ウインドウの中のメニューがコーヒー類と紅茶類だけになっていた(あ、でも、そう書いていて思い出したけど、サンドウィッチを食べていた客がいたような気がする…)。
スーパーには買い物に行かなかったので、食糧品がどんな感じなのかは分からない。夜の停電を覚悟していたけど、とりあえず今日はなかった。花粉症対策用の目薬を買うのを忘れた。目がかゆい。