●昨年末にテレビの取材を受けた。ある画家についての特集番組で、ぼくがその画家について書いたテキストを読んだと言う。ちらっとコメントするくらいだろうと思っていたが、打ち合わせをすると、結構がっつり喋るみたいだった。ちょうど個展をしている時期だったので、ギャラリーで収録することとなった。カメラが回ると、ディレクターは打ち合わせの内容を踏み越えたところまでがんがん突っ込んできて、ぼくは、ああ、こうやって本番になっていきなり予想外のところを突っ込むのがインタビューに慣れていない人から話を引き出すテクニックなのかと感心しつつ、まんまとその術中にハマッてかなり必死になって事前に考えていた以上のところまで喋った。三十分以上喋ったと思う。こんなに喋る自分を見るのは自分でもはじめてだ、というくらいに。何を話したのかはもう忘れてしまったけど。
●で、メールがきて、結局あれは使われないことになりました、と。まあ、そんなものでしょう。テレビ初出演はなくなりました、という話。
●一か月ぶりに納豆を食べた。