●気になった深夜アニメ。
●『サイコパス』第二期の一話。これはかなりよく出来ていると思った。お話も面白いし、面白いお話を一方で見せつつ、同時に、二期で登場するキャラクターたちの関係性と、今後、予想される展開の方向性を手際よく示している。シリーズの「一話」として上出来という感じ。
サイコパス』一期に関しては、設定や世界観の作り込みが甘くて、その甘さを誤魔化すためにやたらと安っぽいショッキングな展開(しかも、それもどこかでみたようなものばかり)がされていて、あまり良い作品とは思えなかったのだけど、二期はちょっと楽しみになった。
ただ、警察内部の人間ドラマみたいなところに行かないで、魅力的な「敵(悪)」をちゃんと創り出してほしいとは思う。こういう話はけっきょく、敵(悪)をどれだけ魅力的な(大きな)存在として想定できるかにかかっているのだと思う。その意味で「攻殻アライズ」はイマイチなので、これはがんばって欲しい。
●『甘城ブリリアントパーク』二話。うーん、これって、地方の微妙なテーマパークが次々廃墟と化しているというニュースと、経営が危なくなった老舗企業(老舗の旅館とか)を「再生請負人」が立て直すニュースという、リアルに生臭い(そして、中途半端に「一昔前」感のある)ニュースの単純な反映にみえてしまって、ちょっと萎える感じがある。もっともっと面白い話に出来るような題材だと思うのだけど。あと、京アニの作画クオリティが微妙に下がっているような気がするのだけど。
●『繰繰れ!コックリさん』第二話。一話につづいて二話もかなり面白かった。何というのか、「一人ボッチ」系の(ある意味、メンヘラ系ともいえる)話を、過度に暗くなったり病的になったりしない形で、しかしリアルな感触(イタい感じ)を残したまま笑いにし作品化するという、きわきわな危うい綱渡りを、かなり上手く渡っているように思う。「体温低い」系で、シニカルではないがゆるふわでもない。「毒」の処理の仕方が独自。メタモルフォーゼするキャラクターたちなど、表現的にも面白い。ただ、「こひな」と「コックリさん」という二人のキャラのバランスがとても良いので、ここから登場人物が増えていってどうなるのかが、ちょっと不安。