●お知らせ。昨年の末に永瀬恭一さんがアトリエに来て下さって、そこで話をした録音が永瀬さんのブログにアップされています。主に、去年やった百年での展示についての話です。けっこうだらっとした雑談ですが、そういう形でしか話せないこともあると思います。
http://d.hatena.ne.jp/eyck/20160120
●深夜アニメ。今期も、これといって特に惹かれるものは見つかっていない。とりあえず観たもののタイトルを挙げておく。
Dimension W』『暦物語』『最弱無敗の神装機竜』『魔法少女なんてもういいですから。』『無彩限のファントム・ワールド』『ハルチカ』『NORN9 ノルン+ノネット』『アクティヴレイド 機動強襲室第八係』『少女たちは荒野を目指す』『おじさんとマシュマロ』『おしえて!ギャル子ちゃん』『だがしかし』『紅殻のパンドラ』『亜人』『昭和元禄落語心中』『ブブキ・ブランキ』『ラクエンロジック』。
前期からつづけて観ているのが、『鉄血のオルフェンズ』と『うたわれるもの 偽りの仮面』。ただ、「うたわれるもの…」はそろそろキツくなってきたなあ、という感じ。
まあまあ面白いかなあと思うのは、「Dimension W」「アクティヴレイド」「紅殻のパンドラ」くらいで、でも、クオリティが高いとは思うけど、強く惹かれる感じはない。「これ」という作品がなくて、皆どこかで見たことがあるというか、タイトルを書いていても、どれがどれだったか混乱してしまう感じ。
(一定のクオリティが維持された、似たり寄ったりの作品が多数あるということがアニメという稀有な「ジャンル」を支えているわけだから、このような状況があるということそのものが貴重なことなのだけど。)
そういう意味では、京アニの「無彩限の…」はさすがに目立っているというか、他ではない「これ」感はすごくある。とはいえ、巨乳とかブルマとか、フェティシズム系の微エロ表現の洗練というところに特化している作品で、そこに興味がないと作品に入っていく余地がないというか、お話が致命的に面白くない。なんでわざわざこんなつまらない話をアニメ化したのか、と思うくらいつまらない。あくまでエロとキャラが主軸としても(その点でさすがだと言わざるをえないとしても)、お話のレベルでもう一工夫くらいないのか、と思ってしまう(あと、うんちくが古い――これはけっこう致命的なのではないか――と思ってしまう)。
僕だけがいない街』は、最近原作を一気読みしたばかりで、アニメでまた改めてあのヘヴィーな話を体験するのはちょっとキツイので、意識的に避けている。しばらくして忘れた頃に観ようと思う。
●けっきょく、前期で一番面白かったのは『不思議なソメラちゃん』だった。
●関係ないが、『聲の形』(この原作も年末にツタヤで借りて読んだ)が山田尚子監督で映画化されるという話をいまさら知った。これはかなり期待できるのではないか。「響けユーフォニアム」(この作品で山田尚子は監督ではなく「シリーズ演出」になっているが)の人間関係の描写を、もっとキリキリとシビアにしてゆくと『聲の形』になるのではないか。原作の納得できないところも、山田尚子が監督なら越えてゆくのではないか。