⚫︎下のリンクは、古いカーペットの洗浄動画なのだが、ここで洗浄されているカーペットが素晴らしくて見入ってしまう。これを見るとまさにマティスだと思ってしまうのだが、マティスがやったこととはつまりは、これらオリエンタルな装飾模様と、当時最先端だった西洋近代絵画の空間性を、折衷的に、なんとなく結びつけたというだけのことなのではないかとさえ思えてくる。
いや、違うか。ぼくが、これらオリエンタルな装飾模様のカーペットを見るとき、それはすでにマティスの仕事を通して見ているのであって、マティスを知らない人が見るのとは、最初から違った見方で見てしまっているはずだ。だから、これらカーペットの模様が素晴らしいとぼくが感じるとしたら、その中にマティスを見出しているということでもあるので、マティスが素晴らしいということでもあるのだ。
(カフカやベケットが存在することで、それ以前の古典が、それ以前とは違った姿で現れる、みたいなこと。)
半世紀以上洗われていない60年前のペルシャ絨毯
https://www.youtube.com/watch?v=Hpgw0T6KIRA
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