●jjj周辺がヤバい感じ。YouTubeでちょっと探しただけでこれだけ出てくる。ヒップホップは、強く香るオラオラ感というかヤンキー感がどうしても駄目だったのだけど、ここまで洗練され、解像度が上がり、凝縮されているものを示されると、驚嘆が抵抗を突き抜けてやってきて、おーっと、なる。21世紀だ。
Fla$hBackS - Fla$hBackS (jjj,Febb As Young Mason&KID FRESINO)
https://www.youtube.com/watch?v=s1dRDVV-Kgw
jjj - vaquero! ft. KID FRESINO (prod.jjj)
https://www.youtube.com/watch?v=YmGHuEIHWVU
OMSB「ActNBaby feat. jjj」/BLACK FILE exclusive MV “NEIGHBORHOOD”
https://www.youtube.com/watch?v=miS8i4juCUI
Here / Fla$hBackS (Febb+jjj+KID FRESINO)
https://www.youtube.com/watch?v=4fdidKQ_eFQ
Oil Musik prod.jjj / Fla$hBackS
https://www.youtube.com/watch?v=Gzcr4F5prAE
KID FRESINO - Special Radio ft IO
https://www.youtube.com/watch?v=q2u9Vf4Um9M
KID FRESINO / The Coolest (feat. JJJ)
https://www.youtube.com/watch?v=73p3Qs2dfBY
KID FRESINO / Conq City (prod. jjj)
https://www.youtube.com/watch?v=yOCyzy4-Zh4
トラック自体がそれだけでヤバいくらいの複雑さがあるのだけど、ラップがのることで、トラックとラップの関係の複雑さが生まれる。ラップだけみても、それは、言葉であること、リズムであること、声(音)であること、抑揚であること(あるいは、時にメロディ的な要素も生じる)という異なる様態が混じり合いながら、そのうちのどの要素が強く出るのかを変化させつつ流れていく。そして言葉としても、日本語であることと英語であることの切り替えと混じり合いがある。これらの複数の線(や明滅)が、絡まり合いながらも、その都度位置関係を変化させつつ、一つの複線的な流れ(ノリ)を形作る。そしてさらに、MVとして観れば、そこに、佇まい、表情、眼差し、身振りなどの要素が加わる。
おそらく言語は、儀式や労働の時の音楽や踊りのなかから生まれ、そのなかで明滅するように意味が発生し、その意味が徐々に共有され、確定的になり、音楽や踊りから切り離されても成り立つようになったのだろうから、この感じは原初的な言語の感じに近いのかもしれない。
(言語はそもそも論理的なものではなかったと思う。論理は、言語とは別にそれ自身として人類が発見し、探求していったものだ。論理を発見し、追及するために言語が有効だったということはあるとしても。論理と結びつく以前の言語は、このような形だったのではないか。)
(こういうものを見せられると、近代が終わって、テクノロジーによって可能になる神話の時代が再び訪れる、という物語も説得力が増す。)
●とりあえず「ユリイカ」の日本語ラップ特集を注文した。