●『BEATLESS』の第一話は、目立ったところがないというか、凡庸というか、「こういうアニメよくあるよね」という感じになってしまっていた。でも、導入部としては、こうするより仕方がなかったのかもしれない。これから先、シンギュラリティとか、(石黒浩的主題でもある)「アナログハック」みたいな主題にどこまで(そして、どのような形で)踏み込むのか、あるいは、エンターテイメントとして誰もが納得しやすいような「ありがち」な落としどころに納めるのか、また、主題のハードさや難しさとエンタメ的分かり易さの間で、どのようにバランスをとるのか、というところが、このアニメにかんするぼくの興味の中心だ。
あと、『博多豚骨ラーメンズ』というアニメの一話目も観た。この作品に興味をもったのは、「2018冬アニメ一覧」というサイトにあったこの作品の「あらすじ」が、内容的にエグイだけでなく、日本語の文章として破綻していて、「この文が何を言おうとしているのかさっぱりわからない」と思って気になったから。実際、一話を観てみれば、ああ、そういうことか、と思うだけなのだけど。以下、その「あらすじ」を引用。
《人口の3%が殺し屋の街・博多。女性ばかりを狙った連続昏睡強盗事件 が街を賑わせるなか、人知れず馬場が行方をくらませた。馬場を心配しながらも、昏睡強盗を追う林は、小百合の協力を得て潜入捜査を開始。一方、林を援護する榎田のもとに、新たな情報が舞い込んでくる。それは13 年前に博多で起こったある惨殺事件にまつわるものだった。一見、別々に見えた事件は、やがて馬場を狙う過去の亡霊の存在に辿りつき――。 最強の殺し屋たちに危機が迫る!》