●アイドルグループのダンスの(振りを含めた)フォーメーションは、図と地の転換というか、ピースの配置の変化によってものの見え方の構造がどうかわっていくのか、ということを、とてもわかりやすく示すための(「形式」をみる練習のための)よい例であるように思われた。
(個々のピースが常に位置をかえ、構造が常に---分かりやすく---変化しているというのがよい。どのタイミングでの誰のどのような動きが、構造を大きく動かしているのか。)
MVや、カットがめまぐるしくかわるライブ映像ではなく、フィックスで全体を撮っている動画がわかりやすくてよい。
【愛踊祭2018】こぶしファクトリー&つばきファクトリー『ひょっこりひょうたん島』(敗者復活WEB予選課題曲)
https://www.youtube.com/watch?v=5UzrcZgYT2k
旧でんぱ組の六人という人数は、一人一人のダンスだけではなく、フォーメーションそのもので見せるような複雑なフォーメーションが可能な最小限の人数と考えられ、人数が少ないことで、少ない変化でより大きな構造の動きをみることができる。
下の動画は、全体としての構造変化をみせるフォーメーションであるのと同時に、一人一人のキャラを生かすフォーメーションでもあって、とてもよくできているように思う。
(それは、ダンスが上手い下手ということとはまた別のことだ。)
【愛踊祭2015】でんぱ組.inc『とんちんかんちん一休さん』(short ver.)
https://www.youtube.com/watch?v=Ebhc0CZxj7M