2019-08-31

U-NEXT大島渚『飼育』(1961)を観た。実は初めて。松竹を退社した後の最初の映画で、つまり『日本の夜と霧』の次。原作は大江健三郎芥川賞受賞作。初期の大島渚のノリに乗っている(調子に乗っている)感がガンガン出ていて、かっこよく、とてもよかった。大島がこの次につくった『天草四郎時貞』もU-NXTでは観られるんだな(未見)

山のこちら側の斜面で焚かれる火から、向かいの山の斜面の火が見え、そちら側へと視点が移っていくラストシーンがすばらしかった。この空間の感覚。

(パレスフィルムプロダクションという聞いたことのない会社が製作している。松竹時代に比べれば予算が少なそうだけど、六十年代後半の創造社作品よりはまだずいぶんお金がかかっている感じ。有名俳優がたくさん出ている。)